Thought beyond time01
何だろう、あたりがざわついている。
「んっ。・・・・」
眩しさに目を細めながらも、はぱちぱちと目
をしばたかせる。
そして、やっと光になれた目に飛び込んできたの
は・・・・・・・・
自分を心配げに見下ろす色とりどりの外人だった。
「ナゼ・・・・」
(私、いったいいつの間に外国にきたの?それともこ
こってどっかの大使館とか・・・
それとも、じつは旅行に来てたけどそこだけ記憶から
抜け落ちたとか?)
「お嬢ちゃん大丈夫?」
「はい。でも、私どうしてここにいるんでしょう?」
少しは英語を話せるは、しどろもどろながら
も聞き返した。
すると、あたりは一瞬シーンと静まり返る。
かと思えば、一瞬あとには隣同士でささやきだしてし
まった。
はそれをしばらく眺めていたが、思い切って
声をかけてみることにした。
「あの〜・・・」
すると、さっき声をかけてきた人のよさそうなおばさ
んが、はっとしたようにを抱き寄せた。
「大丈夫ですよ、とりあえずもれ鍋にいきましょう。
ここだと落ち着いて話せないでしょ?」
そう、目の前の女性が言うと、周りにいた人たちはウ
ィーズリーなら大丈夫だろうといって一人二人といな
くなる。
(ウィーズリー?それにこの人たちの特徴・・・・ま
じ・・・?)
「あの」
が不安げに女性を見上げると、
「「心配しなくても大丈夫さ!!母さんは僕ら以外に
はすごく優しいから心配することはないよ!」」
「僕は、フレッド「ぼくはジョージ!よろしく姫!!」」
女性の後ろから赤毛の双子が飛び出してきた。
すると女性は、
「フレッド!ジョージ!!それはあなた達がこういう事をするから怒るんです!」
そう言って、腰に手を当て2人をにらみつけた。
それでも2人は、芝居がかって見せる。
「「こんな事とは心外ですな母上、我らは姫のお心を
和ませようとしただけ」」
それを見ていたは思わずクスクスと笑ってし
まった。
「ごめんなさい。でも、とても仲のいい親子なんですね」
それを聞いたジョージとフレッドは満面の笑みで母親
をみあげる、と、女性はまったく。と、言うように2
人をみたあと、に向き直った。
所変わって漏れ鍋
ここに至るまでの事情を説明するとこうなるらしい。
〜双子が走って角を曲がったところ、急に私が光の中
から現れ、驚いて騒いだため人がたくさん集まってき
たのだそう〜
女性に家を聞かれ、が戸惑っていると、
「こんな子達もいるけれど、家にいらっしゃい、ここ
よりはゆっくり話せますからね」
女性はの手を取って立たせるとパタパタと、
服についた埃をおとしてくれた。
「そうだわ、まだ名乗っていなかったわね。私はモリ
ー・ウィーズリー。この子たちの母親よ。」
モリー・・・・・・。それにフレッドにジョー
ジ・・・間違いない!ここってハリポタ〜〜〜〜!!
はかなり驚いていたが、心配そうに見ている
モリーにニッコリと笑い返した。
「ありがとうございます。私は・
っていいます」
と、ふいには目線に違和感を感じ、あたりを
見渡し、向かい側のショーウインドウに写る自分をみ
て、愕然とした。
(背が縮んでる)
そう、は10歳ほどの時の体型になって
いたのだ。
