Across space-time and 01
風が吹く、ガサガサと木々を揺らして枯れ草の擦れる
音が耳元で聞こえる。
「なっ・・・・・・!」
慌てて飛び起きるとそこは森の中。ポッンと古びた洋
館があるだけで、はそこから少し離れた所に
ころがっていた。
しばらく焦点合わない目で辺りを見回していた
だが、ここに至るまでを思い出すと、突然立
ち上がり大声を上げ。
「やった〜!?これでリドルにっ・・・リドルにっっ
っあえるぅぅぅ!!!!」
その場でじたばたと飛び跳ねると、大声をあげながら
洋館に突っ込んでいった。
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はニマニマと顔をゆるませてここに来る前の
できごとを思い浮かべた。
それは、今から約1時間ほど前・・・
「フフフフ〜ン」
機嫌よく夢小説なる物を見ていたはやっとこさ
布団に入った。
「今日もリドルの夢が見られますように!!」
その夜が見た夢は、いつもとは少し違ってい
た。
変な男が出てきて色々と質問ばかりされるのだ。
「お前はどこへ行きたい?何をしたい?どんな力が欲
しい?何を求めるのだ」
「できるなら、ハリポタのリドル世代にいって、帝王
になるのを止めて、リドルが世界で一番の幸せものに
したい。で、強い魔力と、それに見合う知識(例えば
呪文とか、薬学の知識とか、魔法界の常識的な事と
か)が欲しい。あと、そこで暮らせる家と、外見と言
うか体をリドルと同い年にして欲しい。何か大人でし
かできないときは、魔法で大人になるからいいし。も
ちろん最終的には、リドルとラブラブ永久就職で!」
ここまで息継ぎ無しで言い切ったに男は少し怯ん
だようだ。
「そっそうか・・・・。ではその条件で行ってみる
か?ちょうどリドルが5歳の世界へ・・・・・・・・」
「行く!」そのとたん世界が暗転した
