Thought beyond time 04.








ドラコの部屋へ向かう途中、の妄想はどんど
ん酷くなっていく。
まだ見ぬドラコの姿に思いを馳せれば、デコデコデコ
のオンパレードだった。


照れるドラコとデコ・・・・・。


いい!




良いよ!





それ凄く良いよ!




もうそればっかりの妄想していれば、いつの間にか目
的地へとたどり着いて居た。

コンコン






優雅にノックしているルシウスを眺め、はワ
クワクと、ダブルデコの瞬間を待った。





「入るぞ」


ルシウスの動きが妙にゆっくりに感じる。



「父上」



ダブルデコ!!



ダブルデコ!!



の脳内の割合は、この瞬間だけ99.999
デコの事だけに支配された。


・・・?」



ルシウスに言われ我に返ったは、慌てて顔を
笑顔にした。


危ない所だった。

勢いでデコを突きそうになっていた。

突いていたら大変だった、むしろよりドラコ
達が大変な事になっていたと思われる。




「こんにちは」


最上級の猫かぶりで挨拶をすると、ドアの前までやって来たドラコも同じ様に挨拶を返してきた。






「ドラコ。昨日話た通りがホグワーツへ行く
までの間、昼間の内は我が家に居る事になった。色々
と教えてあげなさい」



ドラコに言い聞かせると、


は何かあればドラコに言えばすぐに対処し
よう」


にはそう言って、先ほどと同じ様にローブの
裾を翻し、元来た方向へと去って行った。





「取りあえず、入ると良い」



ルシウスが去った途端。

良いコの猫が剥がれたドラコが、横柄にを促
した。




「おじゃまします」


取りあえず挨拶をしてからは部屋の中へと入
って行く。



ドラコの猫が剥がれ、もちろん・・・・も猫
を剥がす気満々で、進められるままに蒼を基調にした
部屋の中央のソファーへと歩みを進めた。







                     txt_44_back.gif  txt_44_top.gif  txt_44_next.gif