Thought beyond time 07
「ほっほっほっほっほぐわーつ!!帽子を脅して素敵
な寮に!」
「さっきからずっと・・・ソレやめろてくれないか」
「何?」
溜め息を吐いて言われた意味がイマイチには
理解が出来ない。
今は2人でだまって本を読んでいたはずだ。
「何って!!!楽しみなのは分かるが、いったいど
れだけ歌ってると思ってるんだ!?」
「・・・・・えっ?」
「何だ?」
「口に出してた?」
「・・・・・・はぁ?!気づいてなかったのか!」
こんな事を言われては、ドラコも呆れるしか出来ない。
頭を抱え込むと机の上に突っ伏した。
「何か口に出してる気はしてたけど。そんな聞こえる
ような大声だった?」
「口にしてる自覚があったら最初に気づけ・・・」
「ただ認めたく無いって言うか・・・」
ぽりぽりと頭を掻きながら呟くと、ドラコは今度こそ
机の上に倒れこんだ。
「はぁ・・・・アホだな」
「なっ!!!そんな事ないよ!」
確かにアホだけど、アホじゃない!
本当は年下なドラコにまでそれは認められない。
ここはアホじゃ無い方向に話を向けなければ、
は机の上の本に目を向けた。
「そう言えば、教科書は全部読んだ?」
「何だ?一応は読んだがそれがどうかしたのか?」
「みんなは如何なのかなって」
(よっし!!!話を変える事成功!)
+++++
ダンブルドア宅自室
「そんな感じで誤魔化したけどさ」
最近では今日の出来事をサラザールに報告するのが日
課になった。
の報告を聞くのがサラザールの日課だ。
報告とは言っても、いっつも一緒に居るのだから
ただの愚痴だったり相談だったり、別に詳しくは話さ
ない。
「その、何だ?歌はやめた方がいいと思うぞ」
結構ズバズバした事も言ってくるが、大抵は黙って聞
いてくれて、アドバイスも的確だったりする。
今日の歌はサラザールは否定派らしい。
それだけに、歌は考え直すべきか・・・・。
「・・・・」
「結構無意識で気分口ずさんじゃうからなぁ」
結局は直さない。
と言うか、直せない。
そんなを見てサラザールは・・・。
「だと思ったがな」
お見通しらしい。
